日本庭園は、世界で最も美しい庭園文化のひとつです。
私が2025年9月に日本を旅した際、京都と東京でいくつかの庭園を訪れました。庭園にはほとんど花がなく、重要な要素は針葉樹、石、水、そして小道でした。これらが静かで瞑想的な雰囲気を生み出していました。
この記事では、日本庭園の主な原則、植物や装飾について紹介し、北欧にいても自分の庭で日本らしい雰囲気をつくるためのヒントをお伝えします。また、9月の旅で出会った日本の庭園の素晴らしい思い出も共有します。

日本庭園の基本原則
日本庭園は、調和・自然さ・非対称性という考え方を基盤としています。
庭を過度に埋め尽くすことはせず、植物や石と同じように「余白」にも価値が置かれます。
景観は一度にすべてを見せるのではなく、少しずつ開けていきます。小径が訪れる人をゆっくりと導き、ある景色から次の景色へと穏やかに移ろわせるのです。
日本庭園の中心要素と庭園装飾
石と石組み
石は庭の「骨格」です。
自然で落ち着いた全体をつくるため、非対称に配置されます。
水、または枯山水
水は生命を象徴しますが、スペースや設置の条件がない場合は、砂利がその代わりとなります。
枯山水の石庭は、日本式庭園を代表する最もよく知られた形式のひとつです。
小径と橋
飛び石や小径は、歩くリズムを生み出し、魅力的な視点をつくり出します。
庭に置かれた日本の石灯籠
石灯籠は、この様式を象徴する代表的な要素のひとつです。
庭に落ち着きと視線の焦点をもたらし、北欧の庭にもよく調和します。

日本庭園の植物
日本庭園では、景観に落ち着きと四季の移ろいをもたらす植物が好まれます。
日本の針葉樹
松、ビャクシン、ヒノキなどが代表的です。
北欧では、例えば次のような種類がよく合います。
- マツ
- ビャクシン(ネズ)
- ツヤ(Thuja)
- 矮性の針葉樹
落葉樹と花木・草花
- イロハモミジ(日本のカエデ)
- ツツジ類/シャクナゲ
- サクラ(桜の木)
北欧ではすべてを育てられるわけではありませんが、種類によっては風当たりの弱い場所でよく育ちます。
苔とグラウンドカバー(地被植物)
苔は庭に柔らかさと静けさをもたらし、日本的な雰囲気にぴったりです。

自宅で楽しむ小さな日本庭園
日本らしい雰囲気は、大きな庭でなくてもつくれます。
庭の一角やバルコニーでも、いくつかの重要な要素を選べば十分です。
- 形よく仕立てた針葉樹を一株
- 美しく配置した石を2~3個
- 小径の雰囲気を出すための砂利や砂
- 石灯籠または小さな水鉢
- 苔や地被植物
ミニマリズムが大切です――日本庭園は豊かに盛るのではなく、静けさを重んじます。
日本の庭園での体験
日本を訪れたとき、庭園の静けさと穏やかさは強く心に残りました。
苔庭の深い緑、石庭のシンプルさ、水の要素がもたらす落ち着き――どれも自分の庭にも小さな形で取り入れたいと思わせるものでした。
私が訪れたのは夏の終わりから初秋にかけてで、庭園は鮮やかな緑に満ち、一部では秋色も見え始めていました。
京都・円山公園の日本庭園
円山公園は京都で最も古い公園で、大きなしだれ桜で特に知られています。
しかし9月の円山公園は、より落ち着いた緑豊かな表情を見せてくれます。池は初秋のやわらかな光を映し出し、小径は針葉樹や石組み、静かな庭の一角を抜けて続きます。
モミジの葉は少しずつ色づき始め、景色にほんのりと秋の気配を添えていました。
春に比べて9月の円山公園は人も少なく、とても静かです。美しい日本庭園の雰囲気を味わいながら、ゆっくり散歩するのに最適な場所です。




京都御苑(京都御苑国民公園)
京都御苑は京都御所を囲む広大な公園で、日本庭園の伝統をより自然志向の形で表しています。
園内には何百年も生きる木々が立ち並び、広々とした芝生や静かな池が連なり、京都の手の込んだ寺院庭園とはまた異なる、開放的で自然味のある景観をつくり出しています。
9月の御苑はまだ夏の緑が濃く残っていますが、木々の中には早くも淡い秋色をまとい始めるものもあります。ゆったりと歩くのに最適で、観光客が少なくなる初秋の暖かい日には、広さと静けさがより際立ちます。
形式ばらず、自然体の日本庭園の魅力を感じられる絶好の場所です。











京都・大河内山荘庭園
大河内山荘は、京都でも屈指の美しさを誇る庭園のひとつで、俳優・大河内傳次郎が1900年代初頭に造り上げた私邸庭園です。
嵐山の山腹に位置するため、京都市内や山々を見渡す絶景が広がります。
園内の小径は、苔むした木々や竹林、そして伝統的な茶亭のそばを通り抜け、「借景」の考え方を生かした景観が随所に見られます。
9月の大河内山荘は特に緑が濃く生き生きとしていますが、標高が少し高いこともあり、市街地より一足早くさりげない秋色が現れ始めます。
静けさ、柔らかな光、そして山の空気感が調和し、大河内山荘は京都で最も印象的な庭園体験のひとつとなっています。






















東京・清澄庭園
清澄庭園は、大名庭園として造られた東京でも屈指の回遊式庭園で、大きな池を中心に穏やかな一周路が設計されています。
特に、形・色・象徴性を基準に日本各地から集められた名石の美しさで知られています。
9月の清澄庭園は一年で最も緑が濃く、季節のやわらかな光が石の質感や水面の反射を美しく引き立てます。
水辺の飛び石や小径に置かれた石灯籠は、庭園に伝統的な和の趣を添えています。
都会の真ん中にありながら、清澄庭園は小さなオアシスのような存在で、晩夏から初秋の静かな日には特に心地よい時間を過ごせる場所です。







北欧で日本庭園をつくるには
- 耐寒性のある針葉樹や地被植物を選ぶ
- 自然石や砂利を用いる
- 石灯籠は日陰や“少し見える”控えめな場所に置く
- 動線を生む小径をつくる
- 余白を残す――日本庭園は「呼吸」しています
日本庭園は、美しさが「シンプルさ」と「計算された構成」から生まれることを教えてくれます。
いくつかの要素を正しく選ぶだけで、日本の美意識にインスピレーションを受けた落ち着いた庭を、北欧でもつくることができます。